夏休みも終盤になってきました。3年振りの軽井沢合宿ですが、高等部は先週無事に終え、今朝、中学部が出発しました。軽井沢も日中は暑かったでしょうが、木蔭も多く、朝夕の風は涼しくなって避暑できたのではないでしょうか。小学部の登校日では水遊びを楽しむ歓声が聴こえましたし、専攻科は、余暇活動の計画を立てているようです。残り1週間ほどになりましたが、暑すぎた夏を乗り越えて、また2学期に向けて体と心を整えていきましょう。

　さて今回は、専攻科の「卒業生から仕事の話を聞く会」についてのお話です。今年は2回目になります。卒業生をお招きして、在校生のみなさんに社会人として仕事に向き合っている様子をご本人から話してもらい、在校生からの質問に答えて頂くという内容です。この3月に専攻科を修了された方の内、今回は3名の方が来校してくれました。進路担当と生涯支援部の職員が、新卒のみなさんの職場訪問を4，5月にさせて頂き、夏季休業中には担任が巡回訪問をしていますが、その時の様子をスライドで示し、予め卒業生にはアンケートを送り、仕事について、休日の過ごし方について、給料の使い道についてなど記入したものを持参してもらいました。来校できなかった卒業生の仕事ぶりもスライドで示し、みなさんが頑張っていることを伝えました。来校された方には一人ずつお話してもらいました。Iさんは、リサイクルの仕事をがんばっていて、困っていることは無く、仕事は楽しいと話していました。Sさんは、新しい仕事を覚える時は少し難しいと話してくれました。Mさんは、毎日休まずに通勤していること、休日はゆっくり過ごしていること、給料は好きなゲームを買ったり貯金したりしていると話していました。

　在校生のみなさんもいろいろな質問を考えていたようで、「夏休みはありますか？」「仕事で失敗したらどうしますか？」「職場まではどうやって行きますか?」「頑張っていることは何ですか?」「仕事をする時大事なことは何ですか？」「仕事は楽しいですか？」等次々に手を挙げ、卒業生の話を聞いていました。卒業生の回答で印象的だったのは、「失敗したら、すぐに報告します。」「やり直します。」「仕事は楽しいだけでなく、難しいこともあります。」「有給休暇はまだもらいません。10月からもらえます。」「夏休みはありません。お盆休みが5日有りました。」「通勤は電車と送迎です。」「30分くらい歩いて通っています。」等どの質問にも自分の答えをきちんと返していたことです。

　話を聞いた後は、3人のみなさんの仕事を体験してもらう体験コーナーも設置しました。クラス毎に3つの仕事を一人一人体験してもらいました。「ペーパー折り」「部品の袋詰め」「手帳の解体」を体験しました。卒業生からの説明やお手本を見てから行いましたが、真剣に取り組み、先輩から「合格です!」と言われるとうれしそうでした。卒業生から在校生のみなさんに送る言葉も素敵でした。「よく食べよく寝て体を健康にして仕事をしてください。」「たくさん実習をして自分に合う仕事を見つけてください。」「実習を通して社会人になるよう成長していってください。」

　今回は、保護者から見学の希望があり、別室でオンラインで配信する様子を見学していただきました。授業開始から少し経って音声が届いていないことがわかったり、段取りが悪かったり、失敗もあったのですが、終わった後の卒業生との昼食の際にそのことを反省したM先生に、「この失敗を来年に活かせば大丈夫ですよ。」と卒業生に励まされていました。同じ社会人として心強い存在に成長しているようです。

君のその成長ぶりに驚いて雷までもどどんと響く